私は長い間、掃除は、汚れを取って部屋を綺麗にする作業としか考えていませんでした。
でも、実はそれ以上の大切な力があると知ったのです。
掃除は、ただその場所を綺麗にするだけの作業ではなく、掃除をする時の物や場所に対して丁寧に接することで、気持ちが伝わり、心が整いその場所からも応援され、気持ちを解放しやすくなるということを知りました。
掃除をこの様に捉えるようになったのは、ある講座へ参加したことがきっかけでした。
一泊二日で自然豊かな場所へ行き、からだに優しい無添加な素材を使ったとても丁寧に作られたお料理をいただき、からだを緩める体操をしたり、夜は焚火を囲んだりしました。
初対面の人ばかりで始め緊張しましたが、スマホから離れて過ごした時間は、徐々に心もからだも緩んでその場所はとても心地よい空間でした。とても素敵な場所でした。
その時の食事の後の掃除の仕方がとても手際よく、更には、水拭きを丁寧にしてとても気持ちがよかったのです。
そのとき学んだのは、ただ拭くのではなく「これから使わせてもらいます」「ありがとうございます」という気持ちを込めて水拭きをすることでした。物を大切にして自分がその場所からエネルギーをいただいているようにも感じました。
まず、自宅へ戻り実践したことは、洗い物に集中して静かに丁寧にしてみること。すると面倒だなという気持ちがパッと消え、背筋が伸び、心が軽やかに。
背筋がしゃんとして、食器を触っている手がいつもと違い温かく、そして優しく、食器からも温かさが伝わってきたと感じ取ることができました。
これって、道具と対話ができている感覚になりました。
さらに、私は、やる気が出ない日や気持ちが落ち込む日に、掃除、中でも水拭きをすると、スッキリして心が少しずつ落ち着くのを感じます。
掃除をただの作業と捉えていた頃には気づけなかった、丁寧に場を整えることによって得られる、その場から応援される感覚があるのでより丁寧にやっていこうと思っているところです。

