先日、中国茶をいただく講座に参加しました。
茶葉を目で観て、香りを感じ、呼吸を整え、力まずフラットに姿勢を正してから一口含む。
すると、お茶がからだ全体を巡っていくのを感じました。
一つ一つの所作を丁寧に進める時間は、私の日常を振り返り、整える時間となりました。
先生がおっしゃった、
「自分の想いがズレている時に気づきをいただくこともある」という言葉が心に残りました。
お茶を飲む時間は、自分の心の乱れを静かに整え、自分軸に立ち返る大切な時間となりました。
この感覚は、私がパン作りの中で感じていることと重なります。
酵母の香りにふっと心がほどけたり、生地に触れることで呼吸が整ったりします。
ふわっと心が温かくかるくなる瞬間があります。目には見えませんが、それはパンの酵母や菌と私たちを取り巻く微生物が呼応する瞬間に起こっていると感じています。
焦りや乱れがあると、それはパンに映し出されますが、
心を整えて向き合えば、パンもやさしく応えてくれるのです。
。ある生徒さんは、イーストで焼いていた時と比べると種に対する想いが変わったといいます。家で自家製酵母のパンを作るたびに自分で育てた種が愛おしく、とてもかわいいくて大事で楽しい時間になっているそうです。
そしてまたある生徒さんは、手ごねをしている時は、無心になれて、気持ちが軽くなるといいます。
私は、少し今日スッキリしない、寝不足で体調があんまり良くないかなと思っている時にでも、パンを作り始め生地に触れると、背筋からスッと力が湧き元気になれるのを感じます。
反対に自分の心が整わない状態の時、私はキッチン周りが散らかり始めます。
キッチンや換気扇、道具のボールやタッパー等にも心があると思っているのに大事にできないと、スムーズに家事を進められなくなるのです。夕飯を作りたくなくなったりします。家族に申し訳ないとは思っても時間が止まったようになることがあります。
こういうときは、自分を好きなことで満たしてから次に進むようにしています。
最後に・・・
パン作りやお茶を楽しむ時間で、なぜ、心が整う作用があるのかというと、それは直接、五感で感じとることができるからだと考えます。
私にとって、パン作りやお茶を入れて飲む時間は、まずその香りから癒されます。
パンを作る過程では、生地に触れることでその柔らかさに心が緩み、焼きあがる時には香ばしいほんの少し甘い香りで心が満たされ、そして、焼き立てのパンを食べた時に心もからだも満たされて幸せな気持ちになるのです。
お茶と同じように、パンは、ただ食べる以上の意味を持っていると考えます。
パンを作る工程には、自分の心を整える力があります。
パン作りを通して自分の心を整え、それを明日への活力としていきたいです。

